蔵元のご紹介
宮崎県日南市 小玉醸造
宮崎市内から約1時間。日南市・飫肥城下の古い武家屋敷風の街並みに整備された大通り、そこに並んだ家屋のひとつが小玉醸造です。杜氏である金丸潤平さんは、東京農業大学の醸造学科を卒業後、日本酒の銘醸造・埼玉県の神亀酒造で修業を積み、麹づくりの大切さを身をもって学びました。
麹となる米は、日本酒の吟醸造り同様に手で洗米した後、限定吸水。たくさん削った米は水に漬けるといくらでも水を吸うため、時間と見た目で判断して秒単位で吸水時間を決断します。吸水具合によって蒸米の出来が左右され、それによって麹のよしあしが決まります。「最終的には蒸留してしまうにしても、ベースとなる麹がしっかりしなくては味がへたれてしまうと思うんです」と潤平さんは話します。
多くの蔵は麹づくりを機械で行っていますが、小玉醸造は「原料である芋の状態も毎年違うし、手造りでやっているのだから毎年味にバラつきがあって当たり前。ワインのように毎年毎回の味の違いを楽しんで欲しい」という考えで麹からの手づくりを貫き、古酒と新酒をブレンドせず、ラベルにはその年を入れて出荷。そのため量産は出来ません。
その年、その時の良いものを追求し、固定観念にとらわれず、親子二代で常に挑戦するスタイルで焼酎をつくり続けています。
小玉醸造合同会社
住所:宮崎県日南市飫肥8-1-8